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農林22号とコシヒカリの食味値を測定してもらいに兵庫農機展示会に行って来ました。
食味値とは、「アミロース」「タンパク質」「水分」の3つの成分を近赤外線分析機という難しそうな機械で測定し、食味方程式により食味値を計算すると説明書に書いていました。
正直なんのことやらよくわかりませんが、下の方で少し勉強してみます。
農業機械の展示会をしていました。
大きいものから小さいもの、どうやって使うのやら一見するとわからないものまでさまざまです。
これが仕事をより効率化させてくれるのかとワクワクするのものの、農業機械はやっぱり高いなあ。
食味値測定の申込書を提出。
結果は2日後ということでした。
2日後。ちょっと楽しみな測定結果。
一緒に受け取った説明書によると、採点は100点が満点。
普通は60点後半から、70点台前半の米が多い。
一般的には80点以上の米を、良食味米と呼ぶそうです。
【アミロース】
米の主成分はデンプンです。20%のアミロース(硬さの成分)と80%のアミロペクチン(やわらかさと粘りの成分)でできています。 ちなみにもち米は100%アミロペクチンです。
国内では「粘りのある米」が美味しいとされているため、アミロースの割合が低いほど美味しいお米となり、理想値は16〜18%です。
パサパサとして硬くておいしくないお米は、22〜23%くらいになります。
コシヒカリは17%から18%です。
【タンパク質】
タンパク質は水を通さないので、お米の給水を阻害します。
タンパク質が少ないお米は、吸水がよいので炊いた時にふっくらとして美味しいご飯になります。
理想値は、6.5%から6.8%です。 (ただこれは玄米のときのタンパクなので、精米時は約0.5から1.5%低くなります。)
7%代の後半をこえると食味が落ちます。
【水分】
16.0%の基準内で、高いほど美味しいです。ただ、15.0%以上水分があると、カビなどの劣化が起こる可能性があるため、冷蔵貯蔵が必要です。
逆に、14,0%以下の乾燥しすぎているお米は、炊飯時にひび割れを起こし、炊飯するときにデンプンがのりとなって流れ出るため、べっとりとしたご飯となり、味はわるくなります。
説明書の語尾を変えたり工夫しながらリライトしてみました!
長くなりましたが、肝心の結果は?
左が初無農薬で作った農林22号、右が父親が作っている農薬は使わず除草剤のみを使用して作ったコシヒカリです。
両方とも一般に美味しいと言われている基準80点を超えていました!! ランクA!
やった!!
細かな数値を見ていってもいい感じです。
農林22号の水分値が常温での長期保存を考えるとちょっと高めですが、アミロース値は理想的。タンパク質が若干高めですが良しとしましょう。
両方とも山の方の田んぼで作った米です。
結果を祖母に報告すると、昔から山の上の田んぼのお米は美味しいと評判がよく、表彰もされたことがあるといっていました。
父と祖母、ご先祖様から受け継がれてきている土でできたお米です。
今年の結果は今までつかってきた肥料などののこりの影響もあるので来年以降わかりません^^
農業仲間の方や、祖母にもいわれましたが3年です。
3年同じ田んぼで作ってみての結果。 そのあたりから自分のやり方での結果がでるんでしょう。
農林22号無農薬、無除草剤での米つくり。いろいろありましたが、とりあえずこのような結果でやっぱり嬉しいです。安心しました。
来年以降品評会などへもどんどん出していけたらと思っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^