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今年も去年に引き続き麦播きをしました。
今年は畑と黒米をつくっているところ二箇所を使って有機栽培で育てます。
まずは買ってきた発酵鶏糞15キロ×15袋を満遍なく広げてまきます。
そしてトラクターで綺麗にならしていきます。
数ヶ月ぶりのトラクター。
父親に見守られながらだんだん調子もでてきたころ。。。
農業をやっているとたまに出会うアクシデント?がありました。。。
田んぼをすいていくときには方向が正しいか正面を見たり、均等に地面を耕せているのか確認したり見た目以上に気を使って運転するんですね。
んで、気づかなかったらそのままだったんでしょうけども、カエルが!それも結構でっかいカエルが。
せまってくるトラクターの刃から逃げようとしてなかなか逃げれなかったんです。よく見ると足が片方切れてしまっていて・・・。
土を掘り返して冬眠中だったのを起こしてしまったんですよ。
前回は夏場に草刈り中に蛇をやっちゃいまして。
。。。
そのままにしておいてやるのがいいのか。いっそ命をたってあげたほうが痛みがないのだろうか。とか。気持ちのわるいまま考えたあと、だいたいはそのままにすることが多いです。
今日の場合は日光に当たっていないからなのか綺麗な白に斑点があるカエルでした。
片足の半分がないので当然うまくまっすぐにとべないわけです。かわいそうで。
ふー。
トラクターで耕しおえてから父親と麦をまいていきました。
今年も手でできるだけ均等に。
土を上からかけることもした方がいいとは思いますが、去年土を上からかけた方とただまいた場所とでは目に見えて成長に違いはなかったので今年もこのままいきます。
麦播きはおわり
麦播きもおわったころ、父親が「さっきのカエル自分で土がほれんでここにおるけど埋めたるか?」
と聞いてきたので。 もう頭から半分はなしかけていたけどもう一度カエルを見に行きました。
一度耕してしまった畑は土が固くなりカエルは1人で掘ることができなくなっていました。
「土掘って埋めたるか?」
と父親。
「窒息せえへんかね?」
「足切れてても出血多量でしんだりはしないんやなあ」
といいながら、穴を深めに掘って気持ち細かくバラした土を上からかぶせてみました。
父親いわく冬眠中は酸素がいらないから窒息はしないらしいです。
。。。
当たり前ですが農業をやるっていうことは、こういうことはついてまわるんですよね。
しんだ生き物もすべて土にもどって自然の循環にもどっていく。
人間だってそうで。そういうもんだと。思います。
でもなんかやっぱりモヤモヤしちゃいました今日は。
仕事おわり、明日が98歳の誕生日になる祖父の部屋にいって声をかけました。
最近は1日のほとんどをベッドで横になってすごす祖父。
「明日98歳の誕生日やな!」
と話かけるとしんどそうな顔で
「しなしてくれへんねや。 天が」
と。
祖母も一緒にいたんですが、少し固まってしまいました。
「役目がなにかあるんやできっと」
と声をかけると
「そうやな」
と即答してくれました。
「なにか楽しみみつけよな」
といったような会話をしました。
祖母は昔からそういうところがあったようにもおもうんですが、情緒不安定なところがあります。
ものすごく機嫌が良かったと思ったら、ものすごい負のオーラを全身からだして周りに振りまいているときもあります。
祖母も93歳。
きっと死を考えない日はない。かもしれない。
祖父を一番近くでお世話しているのは祖母。24時間体制です。
週に一度はデイサービスで昼間は自由になるけれども、祖母と同じことができる人はいません。
自分がこの世にいる時間がいつおわるのかと考えて気が遠くなるような。そういう時間を夜の暗い部屋の中、毎晩。
ほとんど横になっているだけの祖父とすごす時間。
祖母の精神状態はどういうものなんだろうか。
家族3世代で暮らしているとこういうことが身近にあります。
カエルのこと。祖父から聞いたショッキングな言葉。
今日ブログに書くことは平和で無難な麦播きのことにしようと思っていたんですが、一番書き残しておきたいのはこれやなと母に話をしました。
「それ書いたらええやん」
と一押ししてくれ思い切ってこんな内容のことも書いてみました。
自分のブログなんでいいですよね〜。
農業をやっていて、気がつかないうちに命をうばうことなんて山のようにあるわけで。でもああやって目に見えてしまうと。。
あれ?これなんかちがうんちゃうん?って思うわけです。生き物はころしたくないです。
昼間は牛肉を美味しくいただいてたり。矛盾だらけなんですがね。
たとえば不耕起(田んぼを耕さない)でやるやり方もやってみる価値あるのかな。など、普段考えないことを考えるきっかけになった出来事でした。
今日も読んでいただきありがとうございました^^
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