米農家が秋にやる仕事は?

コンバイン

米農家の秋の仕事は掃除!メンテナンス!

出荷もおわり、今年の山田錦の等級がでました。なんと特級!だそうです。過去何年かは1位とかが多かったのですが、特級。すごい!でもはっきりと理由がわからないところがあるんです。

今年の夏の気候はおかしかったし。いったいどういう要因があるのか。

さてさて。相当日々の時間もできてきたので、そのままになってしまっていた機械の掃除を順々にはじめています。

細かい掃除もありますが、大型機械からです。

お米のことを月に一回学ばせてもらっていますが、先月の内容は「機械の徹底的クリーニング」でした。去年、一昨年と掃除する機会はありましたが、掃除というのがどこまでのものかわかっていませんでした。師匠のやり方は米粒一つ残さないという基準。

そこまでするから自信をもって自分のお米をお客さんに届けていけるという。すっかり腑に落ちて、そうやるようになってきました。

【コンバイン】

コンバイン

一緒に働いている大切な仲間。きれいにして当然ですね。

それ用の写真はとっていませんが、外側を水洗いだけではなく、機械の中をエアーコンプレッサーと水も吸ってくれる掃除機で徹底的にきれいにします。

あとは、冬場に一度、いそがしくなる前月くらいにも点検をやる予定です。それと部品をチェックします。特にゴムがゆるんでいないかなど。機械やさんに定期的に検査にだしますが、毎年はしていられないのでこの辺をみます。

【籾摺り機】

籾摺り機

これも大活躍してくれた機械。中の隅々まで掃除ができるような構造にはなっていないところもあるので、明日明後日中に分解してやろうと思ってます。分解するとどのように動いているのかわかるので、勉強にもなりいいです。

【ライスグレーダー】

何十年と使ってきたものから買い換えたばかりですが、やはりこまかいところをみていくと思わぬところにゴミがたまっていたり。どの機械も中を開くとびっくりするほど単純な構造になってることが多いです。でも小さなところに職人の技というか、先代の知恵がかくれていたりして。関心の連続。

【バインダー】

バインダーでの収穫

これは小型で掃除しやすいので早めに洗いました。刃のところなど錆びないようにオイルをさしておきます。

【乾燥機】

これから掃除しますが、中はできるんだろうか。

基本的に道具は使った後、すぐさま洗ってしまいますが、いそがしくて忘れてるものもあるので次回使いやすいように整備してなおしておきます。

秋の作業である収穫、出荷までの間にこれらの機械にお世話になってます。大切に使えば何十年ともってくれます。

機械のおかげで仕事が何十倍何百倍も効率的にできるようになりました。外国の方たちと話をしているとまだまだ機械化されていないところは多く。牛をつかって耕したり、全て人の手によって仕事がされているところもアジア圏では多いです。

祖母と話をしていると、昔はいそがしい時期には近所の方たちと協力して仕事をするのが当たり前だったといっています。

機械のおかげで一人。もしくは数人で米をつくることができるようになりました。有難いことです。ものすごいことです。

今の時代にあった農業を少しずつ、自分ができる形で追及していこうと強く思っています。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^

この記事が気に入ったらシェアいただけると嬉しいです^^

2 件のコメント

  • 先日の土曜日に実家に水路整備に行きました。田んぼの脇に40Mほどの小さい溝が掘ってあり、あまり意味がないものとばかり思っていました。ところがその溝は上の田(他人の)からの水を排水するためにはなくてはならないものらしく、うちの田んぼの端を削って水路を作ったといいます。昔は上の田も直接川への排水ができていたそうですが、地滑りと新しい道路設置のため川へ直接流せなくなっていました。その水路が泥で埋まってしまい、うちの田へ上の田の排水がどんどん入ってくるのでは困ります。作業をやりはじめましたがものすごい重労働・・・途中であきらめました。重機が入らないか息子に相談してみますわ。

    さて、農業機械のことですが、私はじつはあまりよく思っていません。ゆくゆくは機械のない農業にならないかと思っています。おばあさんが言われておられた昔の共同作業・・・結(ゆい)といいます。これが本来の農業のかたちです。農繁期には私たちが子供だった頃は学校はどこもお休みでした。そして近隣の家と共同で農作業をやったものです。機械といえば足踏み式脱穀機、とうみ、のちに籾摺り機が登場したぐらいです。川から水を揚げるのにも足踏み式水車でした。そしてこれらの機械はよく壊れましたがすぐに修理できてまたすぐに使えました。今はどうでしょう?石油がなければ動きませんし、壊れたらメーカーの助けが必要になって大金がかかります。その上肥料や農薬で農家はずっと楽をしてきました。しかしどれもこれもお金がかかってよほどの大きい農家でなければ米の収入だけでの生活はほんとうに厳しいものがあるように思えます。今は私も機械に頼るしかないですが、いずれ循環できる生活に戻したいと思っているんですよ。

  • 健さん いつもありがとうございます。

    ご実家の田んぼの作業おつかれさまでした。たしかにその状況は困りますね。手作業でやる場合無理せず、少しずつ時間をかけてやればなんとかなりますが、そちらまで向かうだけでも大変ですものね。重機がはいればいいですね。

    農業機械にたいするご意見ありがとうございます!
    たしかに石油なしでは動かなかったり、修理代などを考えるともし流通がとまったり、社会構造が変わったりしたときのために心の準備というのはいるかもしれないですね。

    持続可能な農業というのが一つの目指すところです。田んぼにいれるものは、外部からの飼料などにたよらなくてもその土地にすでにある微生物や資材で回っていく農業をめざしています。今は機械を使えることは前提でやっていますが、こういうことを考えることも本当に大切なことですね。

    ピースアンドネイチャーの田植えや、稲刈りイベントに参加すると、昔から日本人がやってきた結(ゆいというんですね。ありがとうございます)とはこういうことやったのかなと思いました。三木市細川で自然農をやられている仲上さんのイベントでもそれを感じました。 少しずつでもそうやって文化を残していくこと。大事だと思います。

    貴重なご意見ありがとうございました!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です